PPH(Patent Prosecution Highway、特許審査ハイウェイ)とは、一方の国の特許庁で特許可能と判断された発明について、他方の国の特許庁に簡単な申請をするだけで、優先的に早く審査を受けられる制度です。
日本国特許庁(JPO)と韓国特許庁(KIPO)は、2007年4月から日韓PPHを実施しています。韓国で先に特許可能と判断されていれば日本の出願を、日本で先に判断されていれば韓国の出願を、早期に審査してもらえます。
日韓PPHの概要
| どんな制度か | 先に審査した特許庁(先行庁)の結果を活用し、他方の特許庁(後続庁)で早期審査を受ける制度 |
|---|---|
| 利用できる人 | 日本と韓国に同じ発明を出願した出願人(優先権主張などでつながった出願) |
| 主な要件 | 先行庁で特許可能と判断された請求項があり、後続庁の請求項がそれに対応していること |
| 効果 | 通常の審査より大幅に早く、最初の審査結果を受け取れる |
| 庁手数料 | 日本国特許庁ではPPH申請そのものの手数料は不要(韓国は案件ごとに確認) |
PPHの申請要件
詳細な要件は、特許庁やPPHの種類(通常PPH・PCT-PPH・GPPH)によって少しずつ異なります。申請できるかどうかは案件ごとに確認いたします。
提出書類
- PPHの申出書類(早期審査の申出に関する書類)
- 先行庁で特許可能と判断された請求項の写しと翻訳文
- 先行庁の審査結果通知の写しと翻訳文
- 請求項の対応表(両出願の請求項の対応関係をまとめた表)
- 先行庁の審査で引用された文献
特許庁がオンラインで確認できる書類は、提出を省略できる場合があります。
申請の流れ
審査期間
通常の審査では、審査請求から最初の審査結果が届くまで1年近くかかることが少なくありません。PPHを利用すると、申請から数か月以内に最初の審査結果を受け取れることが多く、権利化の時期を大きく早められます。
実際の期間は特許庁や技術分野によって異なるため、ご相談の際に特許庁が公表している最新の統計をもとにご案内します。
PPHのメリット
PPHの種類
最近の動向
よくある質問
PPHとはどういう意味ですか?
Patent Prosecution Highway(特許審査ハイウェイ)の略です。一方の特許庁で特許可能と判断された発明を、他方の特許庁で優先的に早く審査してもらえる制度です。
韓国で先に出た結果を使って、日本の出願を早く審査してもらえますか?
はい。韓国特許庁で特許可能と判断された請求項があり、日本の出願がその韓国出願と優先権主張などでつながっていれば、日本国特許庁にPPHを申請できます。逆に、日本の結果を使って韓国の出願を早く審査してもらうこともできます。
費用はかかりますか?
日本国特許庁では、PPH申請そのものに庁手数料はかかりません。翻訳や請求項対応表の作成などの代理人費用は案件によって異なるため、ご相談の際にご案内します。
PPHを利用すれば必ず特許になりますか?
いいえ。PPHは審査を早く受けるための制度です。申請先の特許庁は独自に審査するため、拒絶理由が通知されることもあります。ただし、先行庁の判断を参考にするため、効率よく審査が進みます。
審査が始まった後でも申請できますか?
原則として、申請先の特許庁で審査が始まる前に申請する必要があります。出願のスケジュールに合わせて、申請の時期をあらかじめ計画しておくことをおすすめします。
ご自身の出願でPPHを利用できるか、無料で確認いたします。
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